※このページでは、加筆修正後「拘束されし自由」の、今後のプロットとついでに書いた途切れ途切れのSSS等を掲載しています。完全にネタバレなのでそれでも良いと仰る方だけお読み下さい。
尚、僭越ながらこのページは続きをお待ちしてくださっていた方々の為に書いた物ですが、途中どうしようもなくつまらなくて何度も止めようと思いました。
その為今後これを正式に文章に直し、話の続きを書く事はありえないと思います。申し訳ございませんがご了承くださいませ。













今後を順に追って行きましょう。とりあえず修正後の7話までお読み下さい。

次、8話にしようと思って挫折した7、5話もお読み下さい。予定通りシンはキラに叩きのめされます。尚本当に途中で挫折したので、後半は修正前のままです。
7、5話(修正後+修正前)


そして8話でキラによる演説が始まります。ちなみに修正前のこの時点では、アスランはキラから一切の説明をされていません。昔話をするよ、と事前に説明もされていませんでした。

話を戻して、キラの昔話とやらですね。以下嘗てこのシーンに入れようと思っていた会話+αです。会話の間に解説や動作、シンの感情等を後から入れようと思っていたので、繋がり方が変だったり同じ人物が連続で言葉を発していたります。


*****


「お前に、俺の気持ちが分かるもんか!」
「何故、そう思うの」
「君だけが特別だとでも思ってた? このご時世、近しい人を目の前で無くした事がある人なんて、ゴロゴロいるよ」
「僕は、幼い女の子も入っていたシャトルを目の前で撃たれた。そのシャトルの中には他にも沢山いてね、全員民間人で、宇宙に漂っている所を僕が拾ったんだ。僕には守らなければいけない責任と義務があった。・・・けど、見殺しにしてしまった」
アスランを見る。彼はキラが何を言おうとしているのか悟ったように、ゆっくりと頷いた。
「・・・・・・戦場で僕を助けようとした友人も、目の前で討たれて亡くなったよ。戦闘機の構造上その人の体が潰れる様を、・・・見てしまった。
でもそれは自分から戦場に挑んだのだから、仕方のない事だと君は思うかもしれない。だけど僕は彼の死を、『仕方がない』なんて言葉で片付ける事はできなかった」
アカデミー卒業後、推進式もまだのミネルバに所属していたシン達は、まだそんな経験をした事がない。苦戦を強いられても、未だ仲間の死を経験した事はないのだ。
だからそれに何かを言えるはずもなく、想像で考えてみて「それはそうだ」と内心で頷いた。
「戦争の最後では、恋人だった女の子も目の前で撃たれた。その時はね、その子を殺す必要性なんて何にもなかったんだ。戦闘の邪魔をした訳でもないのに、彼女を撃った男は僕を苦しめる為だけに彼女を殺した。ビームに焼かれて死んでった彼女の姿を、今も時々夢に見る」
「他にも、沢山の人が目の前で死んでった。僕は戦争の真っ只中にいたから、そんな事当たり前になってたんだ」
「どれも戦闘の最中の事だった。助けられる力を持っていたのに、間に合わなくて誰も助ける事ができなかった。だから余計、僕は自分の不甲斐無さと相手に対する怒りが募り、結果我を忘れてしまった。・・・復讐に燃えたんだ、君と同じように」
「僕の友人を殺したのは、そこにいるアスランだよ。兄弟同然に育った幼馴染で、大好きだった親友のアスラン」
「そして俺の同僚も、キラに殺された。当時キラ以外で最も近しかった友人でもあって、そいつも俺を助けようとして目の前で殺されたんだ。何よりも大事で、ずっと傍にいて欲しいとさえ思っていた親友のキラの手で」
「僕らは殺しあったよ。お互いに大事な友人を殺されて、お互いこそが最も大事な友人だと分かっていても、殺された友を思うと相手が憎くて憎くて堪らなかった」
「そんなの嘘だ、ありえないだろ! 俺だってあんた達が三隻同盟に所属してたって事は知ってる。その前のあんたは知らないけど・・・、どうせオーブ軍かザフトにいたんだろ? 三隻同盟ができる前は、ザフトとオーブは敵対してなかった。って事はどう考えたって、あんた達がそんな風に命を懸けて戦う機会なんてなかったはずだろ!」
「何故、僕が地球軍にいたと言う可能性を考えないの。僕がいたアークエンジェルは、本来地球軍の軍艦だよ」
「ありえない! あんたコーディネイターだろ!?」
「・・・三隻同盟が結成されるより前から、アークエンジェルが何故不沈艦と呼ばれたのか。君は知ってる?」
「・・・・・・確か、当時最強と言われてたストライクが搭載されていたからだって・・・」
「そう。エリート部隊であるクルーゼ隊の二艦と最新鋭のMS四機相手に、満足な物資もない戦艦が一隻に支援機のMA一機、そしてMSを一機ずつで対等以上に戦い、逃げ続ける事ができたから。でもストライクが無ければ絶対に成し得なかったと言われてるね。実際経験したアスランはどう思った?」
「事実だな。ストライクさえいなければ、俺たちは最初の戦闘でとっくにアークエンジェルを落としていた。地上で戦った他の隊の奴らも同じ事を言っていたと聞いている」
「・・・・・・そんな事が、ナチュラルのパイロットにできるとでも思っているの?」
「じゃぁ、ストライクのパイロットは・・・」
「そうだよ、僕だ」



*****


修正前の8話へのリンクも一応乗せておきます。キラの演説の進め方がかなり変わっていますね。→8話(修正前)

この後ぐだぐだと話してキラ様に洗脳され、シンは徐々にキラフリークになっていきます。周囲の軍人達もアスキラに同情して戦争の辛さと虚しさを再認識しつつ、キラの存在を受け入れます。

が、ここで自分で考えたくせに管理人は突っ込みました。「安いな、こいつら・・・」と。キラのカリスマがどれだけ凄かろうと、普通の人間がこうも簡単に認識を変えられるはずがねぇだろ。しかも相手は軍人・・・プラントを守ること、敵を殺す事を前提として置きながら自ら志願し、それを続けているのです。

つまり彼らは自分の仕事に誇りを持っている筈ですから、敵軍の軍服を現在進行形で着ている挙句、嘗てザフトのMSを容赦なくぶった切っていたストライクのパイロットであるキラが、グダグダとそんな事を言えば普通は「だからなんだ黙れこの若造がぁ!」って一蹴しますよ。相手にされません。ま、そこはご都合主義の二次創作ですから、気にせず彼らも影響されたという事を前提に進めましょう(にっこり)。


そうして一時解散(議長はプラントに帰る)、数日後アスキラが騒動を起こします。解説が面倒なので修正前の9話から11話まで一気にお読み下さい。尚何度も申しますが、修正前のこの時点では、アスランはキラから一切の説明をされていません。ちなみにアスランの性格も若干違います(ヘタレ度が高い)。キラの言動も、修正後の7話までのそれと比べると色々矛盾がありそうですが、気にしないで下さいね☆(ぉい
9〜11話(修正前)


修正後の10話にはこんな会話もいれるつもりでした。

*****

『ふはははは、出たな俺様アスラン! 人はそんな君をザラと呼ぶ!』
『普通に俺のファミリーネームだろうが!』
『ニュアンスの問題じゃない?』
『ザラの何が悪いんだ!?』
『あえて言うなら摩擦力強そう』
『・・・・・・・・・意味が分からない!!』
『今一瞬確かに、って思ったでしょう君』


*****

本当に何で黒アスランはザラって皆様呼んでいたのでしょうね。今更不思議がってる管理人です。


そしてその後しばらくはほのぼの、閑話休題的な話を続けるつもりでした。この時点でシンは完全にキラ至上主義者になっています。洗脳完了です。ルナマリアやメイリンも、優しいけれど強くて茶目っ気のある(でも猫を被っている)キラ様に結構ホの字(笑)。レイはまだまだ懐きません。キラもあえてしばらくは放置していく方針でした。

で、そのほのぼのなワンシーンに次の様な会話を加えるつもりでした。

*****

ハリセンで景気良くでぶっ叩かれた。
・・・・・・ハリセン。丈夫な紙を幾重にも折って作られた、昔のコントで使ったアレ。
「いやアスラン、痛いとかもうかなりどうでもいいけど、そのハリセンどっから入手してきたの」
「ハリセンじゃない。セイバーの設計図だ。お前が今変な事を言ったから、後ろで即座に折った」
皆さん知ってましたか。おっさんも少女も憧れる伝説のエースの正体なんて、所詮こんなもんですよ。天然なのかふざけてるのか、それとも本当の阿呆なのか。
むしろこんな所で持ち前の器用さを披露しないで欲しい。折り目もきっちり直線で均等、随分美しい(?)ハリセンだった。


*****


んでほのぼの(?)が終わり漸くレイの懐柔を開始。ルナマリア達に「レイと仲良くなりたいんだ。ちょっと協力してくれない?」とか茶目っ気たっぷりにお願いして、2人っきりにならざるを得ないような状況を作る。そこでクルーゼの話をしたりキラ自身の話をしたりして、じわじわと懐柔。はいはいここでもご都合主義〜! キラ様のカリスマにレイ君かーなーり、たじたじです。

そして不意に真剣な顔になって言うんですよ。「議長は君を哀れんでいるけど、君を作り出した技術を忌々しいとは思っていないよ。むしろ好都合だと思ってる」って。レイは当然眉根を寄せて馬鹿な、って否定するけど、キラは首を振る。

ついでにここで伏線を拾いつつまた落とす。3話でレイの事を「ラウ・ル・クルーゼの進化型クローン。通常の人よりも早く成長し、その代わりに老化も早い少年」と書きましたが、この話の彼は実際の年齢と見た目に差があります。多分実年齢7,8歳くらい。試験管で促進栽培されちゃったんですよ。2年間試験管の中で過ごして、出た時には既に10歳くらいの外見になっていたんだと思います。

この話のレイは、そんな生まれの異常性と自分の老い先の短さを嘆き、自分を生み出した技術を憎んでいます。試験管を出たときには既に身体は10歳、精神も10歳。当然自我があったので議長が刷り込みを開始する前には既に、そんな感情を抱いていたのです。議長はそれに気付き、自分もレイを生み出した技術はあってはならないものだと思う、と賛同します。封印しなきゃならないね、とも。

ちなみにレイは、自分の誕生に議長が絡んでいる事を知りません。実際は彼が首謀者なのですが、完全に知らん振り。レイ君騙されてますね。ではなんの為にそんなレイを生み出したのか。それは6話でキラが言った「議長の元にいる女の子」を生み出すための、言わば試作品だったのです。

まあそれは伏せて、議長はその技術を使ってまた何かを作り出そうとしているらしいよ、ってキラが言うのね。詐欺師も吃驚の誘導で、レイは徐々に議長を疑い始める。ここでキラが話した内容は議長に伝わっても良いや。つーかレイがそれを議長に直接聞ける日は、随分後になりそうだし(この時点で既に議長はプラントに帰っています)。それまでにキラがどんどんレイの懐柔を進めちゃえばいいよ。

君は僕の弟のようなものだよね、とか嬉しそうに言って仲間意識を刺激したり、目が合うといつも微笑み甘やかしたり。あーついでに戦闘とかになった時にレイを庇ったり。ああ戦闘ですが、キラが加わった事によってザフト軍に圧倒的有利になりました。でも彼一人でほぼ全てを終わらせる為、死傷者はあんまり出ません。マルチ・ロックオンシステムを使えばシンが敵MSに辿り着くより前に決着が付いてますよ。

だからAAは沈黙を保っている。キラ無しでは戦力にも不安があるしね。カガリはオーブが心配だけど、キラがいるから・・・とか無理やり納得してる。むしろさせる。

そんなこんなで一週間も経てば、レイも完全にキラ至上主義者ですよ。それを見たルナマリアは、呆れながらも微笑ましそうにこう言います。

*****

「まるで恋みたいよね」
「は?」
「レイが感情を荒らげるなんて、キラさんに対してだけじゃない」


*****

ううむどっかで聞いたような会話だな。でもまあいいや。・・・・そうしてまた来るほのぼのウィーク。しかもいつの間にかミネルバクルーは皆、キラ様万歳状態になっている。タリアもキラを我が子のように愛しく思っていたらいいよ。皆キラの事を凄く頼りにしているし、信じている。カリスマっつーかまたもご都合主義万歳!!


しかし突然のシリアス到来。議長から通信が来てるってんで、ザフトレッド+キラはブリッジに呼ばれる。議長はザフトレッドと色々会話してから、最後にキラを見て会わせたい子がいるんだ、って言う。例の「議長の元にいる女の子」の事だってキラは直感して、密かにぐっと覚悟を決める。その正体を彼は知っているのです。ここは気が早い事に既に書いてありました。以下そのシーンです。


*****


議長に促されて彼の隣に立ったのは、幼げな微笑を浮かべている赤い髪の少女。その姿を目にした瞬間、キラの顔から一瞬にして血の気が失せた事に気付いたのは、元凶たる議長ただ一人。
彼はキラに向けていた微笑を更に深くすると、徐に隣に立つ少女に視線を移して言ったのだった。
「さぁ、フレイ。キラに挨拶するんだ」
少女は笑う。無邪気な笑顔をその美しい顔に乗せ、恋焦がれるような瞳をキラに向けて。
「こんにちは、キラ」
しかし対するキラからは、何の反応も返ってこない。今までスクリーンにばかり集中していたアスランは、怪訝そうにキラを見ようとして、次の瞬間ぎょっと目を見開いた。
「ど、どうしたキラ!?」
キラは震える手で口元を抑えながら、瞬きすらせずにスクリーンに映る少女を凝視していた。その秀麗な顔からはすっかり血の気が失せ、今にも倒れてしまいそうだ。
動揺したアスランの声に促されキラを見たクルー達も、そんなキラの様子には驚かずにはいられない。驚きの余りアスラン以外の者は声も掛けられず彼を凝視する中、無意識なのか、キラは逃げるように一歩二歩と後ずさる。
その姿からは、少女と議長どちらに対するものかは分からないが、とてつもない恐怖と絶望を感じさせられた。
長い年月を共にしたアスランでさえ、こんなキラの状況は見た事がない。いったいどうしたのかと原因らしい少女を見ても、彼女もまたオロオロと心配そうにキラを見るだけで。
そして、議長は。
―――蒼白になり震えるキラを満足げに見て、笑っていた。
伝わってくる、抑え切れないほどの愉悦と達成感。
他のクルー達は皆キラに注目していたが、彼らが議長のこの笑みを見たら、どう思うのだろうか。
少なくともアスランは、議長のキラに対する何らかの感情に、薄ら寒い思いを禁じえなかった。



*****


ななななんと! 「議長の元にいる女の子」の正体は、フレイクローンだったのです!! しかしこんなに驚いているキラさんでしたが、前述の通り実は覚悟していたので、殆ど演技です。フレイクローンの存在はちゃんと知ってたんです。

この後場所を移して、けれどやはり通信でキラ個人に議長がご丁寧に説明してくれるのですが、フレイクローンは特別な装置が無ければ生きていけません。15歳の身体を2年で作ったので当たり前と言うのもありますし、キラをザフトに縛るため、あえてそんな身体にしました。エクステンデットのゆりかごのような感じですね。持ち運べるものでもなければ、普通に作る事も出来ない。けれど大切な彼女のクローンだからと、見捨てる訳にはいかない。イコールキラは彼女の為にもザフトを裏切る事はできない、と。

ちなみにクローン情報は、クルーゼが彼女を浚ってきた直後の検査で取った物から。クルーゼはフレイの「パパ」発言に自分と何か関係があるのか(他にもアル・ダ・フラガのクローンがいたのか)調べる為にフレイを浚ったんですよね。結果は単に声が似てたってだけでしたが、議長にとっては願っても無い機会だったのでしょう。

それを本当にご丁寧に、楽しそうに(計画が上手く言ったからと気分が高揚していたからか、かなり饒舌に)説明してくれました議長。ただこの会話、実は何と全世界中に流れていまして。キラが誘導してデスティニープランの事とかも話させたり、他にも議長のあくどい所を自分の口から言わせます。当然議長の信頼はガタ落ち、デスティニープラン所じゃなくなります。

と、そこ(プラントの議長の部屋)にイザークやその他軍幹部が駆けつけ、議長を捕縛。罪状は脅迫罪とかフレイを作った罪とか何でも良いよ。そのドサクサに紛れてイザークらはフレイを、あらかじめラクスから指定されていた場所に逃がします。そのままプラント脱出。

ところで皆様、3話でキラがラクスに何事かを頼んでいた事を覚えておいででしょうか。あの時キラは、ラクスにフレイクローンの事を話し、彼女を維持させる為の装置を作って欲しいと頼みました。詳細は渡したフロッピーの中に。キラの情報とラクスの金と伝手があればそんなもの楽勝で出来ます。


後はもうそのままフレイクローンも交えてほのぼのした生活が始めるのですね。しかしまだ敵は残っている、さあこの戦争を止めに行こうか・・・! って所で終わる。自分(キラがザフト側に付いての戦闘+プラント議長の捕縛→連合・オーブ軍が焦っていた所で、議長失脚によるプラントの混乱です。付け入る隙を作っちゃったんですね)で戦争を大きくしておきながら、そんな事を言って本当に終わらせるつもりでした。

番外編で精神的に幼い(レイの時の失敗を踏まえ、彼女は精神と見た目がつりあっていません)フレイクローンとキララク夫婦の子育て日記的な物を書こうとも思ってました。とにかく流れはこんな感じです。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
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